機内モードは飛行機専用なのか
飛行機に乗らない日にも、スマホには「機内モード」がある。名前だけを信じれば出番の少ない機能なのに、実際には電波から少し離れたいときにも使えるらしい。では、機内モードにしたスマホは、いったい何から逃げているのか。名前と役割の微妙なズレを追いかけるうち、スマホとの距離まで少し変わってくる。
飛行機に乗らない日にも、スマホには「機内モード」がある。名前だけを信じれば出番の少ない機能なのに、実際には電波から少し離れたいときにも使えるらしい。では、機内モードにしたスマホは、いったい何から逃げているのか。名前と役割の微妙なズレを追いかけるうち、スマホとの距離まで少し変わってくる。
スマートフォンに話しかけるときだけ、なぜか妙に礼儀正しくなる。機械なのだから気にする必要はないはずなのに、「お願いします」「ありがとうございます」と言ってしまう。その不思議な距離感をきっかけに、便利な道具との付き合い方が少しずつ変に見えてきて……
「昨日まで届いてたのに」が起きる充電ケーブル。長さは変わっていないはずなのに、なぜか足りなくなる夜がある。ベッドの端で始まる、ケーブルと人間の距離感。
レシピを保存するほど料理は上達するのに、保存したレシピはほとんど作られない。料理を始める前に満足してしまう不思議と、それでも紙のレシピや一冊の料理本が残り続ける理由。
「あとで読む」「あとで見る」「あとで調べる」。便利なはずの保存機能は、いつの間にか巨大な倉庫になる。人はなぜ『あとで』を増やし続けるのか。