あの店の前だけ、歩く速さが変わる
買う予定もないのに、なぜか足が止まる店がある。商店街の小さな店先は、商品よりも先に人の歩く速さを変えているのかもしれない。
買う予定もないのに、なぜか足が止まる店がある。商店街の小さな店先は、商品よりも先に人の歩く速さを変えているのかもしれない。
商店街そのものより、なぜか入口のアーチだけ覚えている。人は場所ではなく「これから何かが始まる境目」を記憶しているのかもしれない。
駅のベンチは座る場所であり、誰かが何かを待つ場所でもある。急ぐための駅なのに、なぜか立ち止まる時間も存在する。
風鈴は温度を下げるわけでも、何かを運ぶわけでもない。それでも毎年聞きたくなるのはなぜなのか。役に立たないようで残り続ける音。