検索欄、俺より俺の過去を覚えてる
スマホで何かを検索しようとすると、まだ文字を入力していないのに過去の検索候補が出てくる。便利な機能のはずなのに、そこに並ぶ言葉を見ていると「俺、こんなこと調べたっけ?」という妙な気持ちになる。検索欄に残る過去と、忘れていた自分の行動をめぐって、話は思わぬ方向へ進んでいく。
スマホで何かを検索しようとすると、まだ文字を入力していないのに過去の検索候補が出てくる。便利な機能のはずなのに、そこに並ぶ言葉を見ていると「俺、こんなこと調べたっけ?」という妙な気持ちになる。検索欄に残る過去と、忘れていた自分の行動をめぐって、話は思わぬ方向へ進んでいく。
スマホを見ると、アプリの右上に赤い数字が並んでいる。たった一件なのに妙に気になる通知、消したはずなのにまた現れる数字、開くまで何なのか分からない赤丸。必要な情報を知らせているだけのはずなのに、いつの間にか数字そのものに追い立てられているような感覚が生まれてくる。
通知を消したはずなのに、なぜか「あとで読むつもりだった」と思い続けてしまう。情報よりも気持ちのほうが先に消えているのかもしれない。
「あとで読む」に保存した記事は、本当に読むためなのか。それとも未来の自分への期待なのか。増え続ける保存リスト。
財布のポイントカードは捨てたのに、スマホの会員アプリは増える一方。整理したはずなのに残り続ける理由、不思議な愛着。
サブスクを整理したはずなのに、また新しいサービスが気になってしまう。便利さより“変われそうな自分”に月額を払っているのかもしれない。