コインロッカーは荷物より秘密を預かっている
荷物を預けるためのコインロッカーなのに、なぜか中身を入れた瞬間から、その荷物の存在そのものを忘れたくなる。そんな不思議な距離感に気づくと、ただの四角い箱だったはずのコインロッカーが、少し違って見えてくる。
荷物を預けるためのコインロッカーなのに、なぜか中身を入れた瞬間から、その荷物の存在そのものを忘れたくなる。そんな不思議な距離感に気づくと、ただの四角い箱だったはずのコインロッカーが、少し違って見えてくる。
冷蔵庫の前まで来たのに、何を取りに来たのか思い出せない。数秒の空白。「冷蔵庫の記憶防犯システム」。忘れることは失敗なのか、それとも生活に必要な仕組みなのか。
気づけば傘立てはいつも満員。捨てる決心もつかないまま増えていく傘の中で、なぜか1本だけ手放せない。