充電ケーブルは夜に伸びる
「昨日まで届いてたのに」が起きる充電ケーブル。長さは変わっていないはずなのに、なぜか足りなくなる夜がある。ベッドの端で始まる、ケーブルと人間の距離感。
「昨日まで届いてたのに」が起きる充電ケーブル。長さは変わっていないはずなのに、なぜか足りなくなる夜がある。ベッドの端で始まる、ケーブルと人間の距離感。
小さくなった消しゴムを最後まで使う人と、途中で替える人。その違いは節約なのか、それとも愛着なのか。消しゴムの「最後の仕事」。
洗濯のたびに消える靴下の片方。本当に無くなっているのか、それとも別の人生を歩み始めているのか。洗面所で始まる、靴下と記憶。
ティッシュの最後の一枚だけ、なぜか妙に取りにくい。そんな誰もが知っている小さな違和感から、「最後」の正体について。
輪ゴムはたくさんあるうちは気にならない。でも最後の一本になると、急に「これを使っていいのか」と迷い始める。
スーパーの買い物かごを持って歩いていると、なぜか少しだけ堂々としてしまう。まだ会計前なのに「自分の買い物」だと感じる、あの不思議な境界線。
旅行や出張で泊まるホテル。眠るだけの場所のはずなのに、枕だけは毎回「初対面」から始まる。不思議な距離感。
なぜか財布の中に残り続ける期限切れの会員証や診察券。もう使わないはずなのに捨てられないのは、物への未練ではなく、過去の自分への遠慮なのかもしれません。
財布を開くたびに増えていく1円玉や5円玉。どうして人は小銭を減らしたいのに、また増やしてしまうのか。財布の中で密かに開かれている「小銭会議」。
家電量販店で値札を見た瞬間、人は急に「比較の専門家」になる。昨日まで知らなかった単語を使い始める。