The question "Do you have a point card?" at the checkout might just be a form of greeting by now.

レジの「ポイントカードありますか」は、もう挨拶なのかもしれない

Gusha「『ポイントカードありますか?』ってさ」

Kenja「うん」

Gusha「あれ、質問じゃなくなってない?」

Kenja「どういうこと」

Gusha「『こんにちは』みたいなもの」

Kenja「いや、カードの有無を確認してるんだよ」

Gusha「でも毎回『ありません』って言ってるのに、次も聞かれる」

Kenja「初対面だからね」

Gusha「毎回リセットされる人間関係」

Kenja「レジで人生を引き継がないから」

Gusha「『ありません。今日も元気です』くらい言いたくなる」

Kenja「健康報告の窓口じゃない」

At a convenience store checkout, a clerk smiles and asks, "Do you have a point card?" while the customer opens their wallet, appearing to give it a moment's thought. Gum, chocolates, and small promotional signs line the counter, creating an everyday atmosphere inside the store.

Gusha「財布を開くフリだけする人もいるよね」

Kenja「探した結果ありませんでした、という演出か」

Gusha「誠意」

Kenja「誠意って財布の中で探すものだった?」

Gusha「たまに本当に入ってる」

Kenja「それは普通に探してるだけ」

Gusha「あとさ、店ごとにカード多すぎ」

Kenja「最近はアプリも多いね」

Gusha「スマホ見せて、バーコード見せて、クーポン見せて、支払いして……」

Kenja「手順は増えた」

Gusha「レジなのに指揮者みたいになる」

Kenja「そんな大げさな」

Gusha「はい、財布。スマホ。袋。レシート。よし、アンコール!」

Kenja「誰も拍手してない」

Gusha「でも店員さんとの息は合ってる」

Kenja「毎日何百人も対応してるからね」

Gusha「『ポイントカードありますか?』」

Kenja「『ありません』」

Gusha「『レジ袋いりますか?』」

Kenja「『大丈夫です』」

Gusha「この流れ、リハーサルしたことないのに完璧」

Kenja「2020年以降は特に定着した感じがあるね」

Gusha「人類、会話じゃなくて定型文のコンボを覚えた」

Kenja「RPGみたいに言うな」

Gusha「そのうち『ポイントカードありますか?』って聞かれないと、『今日なんか足りないな』って思いそう」

Kenja「あり得なくはない」

Gusha「もしかして、あれはポイントを集めるためじゃなくて」

Kenja「うん?」

Gusha「今日もちゃんと日常が始まりました、っていう合図なのかも」

Kenja「……そう聞こえる日も、あるのかもしれないね」

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