これ、いつの間にか家に増えてる
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Gusha「この前さ、100均で小さい観葉植物置く台みたいなの買ったんだよ」
Kenja「急にオシャレ方向行ったね」
Gusha「いや、違う違う。最初は鍋置こうと思ったんだけど」
Kenja「用途がもう迷子なんだよ」
Gusha「でも置いてみたらさ、鍋より植物の方が“正解感”あったんだよな。なんか急に部屋が『暮らしてます』って顔し始めて」
Kenja「“暮らしてますって顔”って何?」
Gusha「わかるだろ。今まで俺の部屋、“とりあえず生きてます”って顔だったから」
Kenja「かなりギリギリの部屋だったんだね」
Gusha「で、その横に100均の間接照明も置いたんだよ。USBのやつ」
Kenja「へえ、最近そういうの増えてるよね」
Gusha「でも光がちょっと弱いの。部屋全部は照らせない」
Kenja「まあ補助ライトだし」
Gusha「なのに夜つけると、“今日はもう頑張らなくていいです”みたいな空気になるんだよ」
Kenja「急に照明が人生に寄り添ってくるな」
Gusha「しかも千円もしない」
Kenja「そこは確かに強い」

Gusha「あとヤバかったの、100均の紙コップ」
Kenja「普通だな」
Gusha「普通なんだけど、洗い物サボれるじゃん」
Kenja「まあ、そうだね」
Gusha「俺あれで気づいたの。“人間、洗い物が減るだけで結構優しくなれる”って」
Kenja「どんな発見だよ」
Gusha「カレー鍋とか見ても『あとでやるか…』で済むの。前は『うわあああ』だったから」
Kenja「精神ダメージ軽減アイテムとして使ってるじゃないか」
Gusha「そう。100均って、“生活のラスボス”を倒すんじゃなくて、“雑魚敵を減らす”感じなんだよ」
Kenja「それわかる」
Gusha「高級家電みたいに世界変わるわけじゃない。でも、“ちょっと面倒”が減る」
Kenja「確かに、小さいストレス潰すの得意かもね」
Gusha「しかも失敗しても『まあ100円だし』で済むじゃん」
Kenja「あれは気楽だね。挑戦のハードルが低い」
Gusha「この前も変なスマホスタンド買ったんだけどさ、角度固定できなくて、すぐ“お辞儀”するんだよ」
Kenja「欠陥じゃないか」
Gusha「でも逆にかわいくなってきて」
Kenja「なんでだよ」
Gusha「動画見てる途中でスマホが『申し訳ありませんでした…』みたいに下向くの」
Kenja「謝罪するスタンド初めて聞いたわ」
Gusha「で、気づいたら毎日使ってる」
Kenja「壊れてるのに?」
Gusha「いや、“完璧じゃない便利さ”って妙に記憶残るんだよな」
Kenja「ん?」
Gusha「なんか高いやつって、“ちゃんとしてる”じゃん」
Kenja「まあ、ちゃんとしててもらわないと困るし」
Gusha「でも100均って、“たまに雑”なんだよ。その雑さ込みで付き合ってる感じある」
Kenja「道具なのに人間関係みたいに言うな」
Gusha「『またお前そこ外れるのかよ〜』とか言いながら使うんだよ」
Kenja「ちょっとわかりたくないのにわかるな…」

Gusha「あと怖いのがさ、“一個だけ買う”つもりで行けない」
Kenja「それはある」
Gusha「気づいたらカゴに、謎のクリップとか、小さいケースとか、用途不明の便利グッズ入ってる」
Kenja「“なんか使えそう”で買っちゃうんだよね」
Gusha「で、家帰ってから『これ何に使うんだっけ?』ってなる」
Kenja「完全に雰囲気で買ってる」
Gusha「でもたまに半年後くらいに覚醒するんだよ。『お前ここで使うのか!』って」
Kenja「RPGの伏線回収みたいに言うな」
Gusha「100均って、“未来の自分への雑な投資”なんだよな」
Kenja「雑なんだけど、ちょっと夢あるな」
Gusha「だろ? だから俺、最近ちょっと怖いんだよ」
Kenja「何が」
Gusha「もし100均から、“ちょっと怪しい便利グッズ”が消えたらさ」
Kenja「うん?」
Gusha「たぶん、ちょっと寂しい」
Kenja「……」
Gusha「『これ微妙かも』って思いながら試す時間、結構好きだったのかもしれん」
Kenja「いやでも、君みたいなのがいるから“お辞儀するスマホスタンド”が市場に残るんじゃないかな」
Gusha「じゃあ俺、日本の不完全さ支えてる?」
Kenja「そこまで壮大ではない」
Gusha「でもお前も、ちょっとわかってきてるだろ」
Kenja「……今日帰りに、収納ケースだけ見て帰るか」
Gusha「あれ?」
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