カバンの奥で、たまに人生が開く
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Gusha「折りたたみ傘ってさ、人生だよね」
Kenja「急に広げるな話を。しかも雑だな。どのへんが?」
Gusha「いや、なんかこう…閉じてるときはシュッとしてるのに、開くと“あ、意外と大きいんだ”ってなるじゃん」
Kenja「比喩にするなら、もう少し具体性ほしいな。傘の話をしてる?」

Gusha「してるしてる。駅出た瞬間にさ、雨降ってて、カバンから取り出すじゃん。あの“よし来い”って感じ」
Kenja「機能の話だよね。雨に対処するための道具として正しい」
Gusha「でも開くとき、たまに“パチン!”って勢いありすぎて、ちょっとビビる」
Kenja「安全機構の問題だな。それは個体差」
Gusha「あとさ、たまに変な方向に骨がピョンって出て、“今日はやる気ないです”みたいな日あるじゃん」
Kenja「不良品か経年劣化だよ。擬人化しなくていい」
Gusha「いやでも、あるよ、ああいう日。自分もさ、やる気出して開いたのに、一本だけ違う方向向いてる感じ」
Kenja「……まあ、状態が揃わない日はあるけど。それを傘で例えるのは…」
Gusha「しかも風来るとさ、裏返るじゃん。あれ、完全に“世界に負けました”って顔してる」
Kenja「耐風設計じゃないだけ。負けではない。設計範囲外」

Gusha「でもさ、裏返ってもさ、クルッて戻るじゃん。何事もなかったかのように」
Kenja「戻るね。最近のは特に復元性高い」
Gusha「そこ、いいよね。“まあいいか”って感じでまた使える」
Kenja「…それは分かる。いちいち落ち込まずに元に戻る感じは、確かに見習えるかもしれない」
Gusha「でしょ?しかも小さく畳めるじゃん。カバンに入れて、忘れて、また急に必要になる」
Kenja「携帯性の高さは折りたたみ傘の本質だね」
Gusha「人もさ、たまに畳みたいよね。ギュッて」
Kenja「それは休息とか内省の話?」
Gusha「そうそう。“今日はコンパクトでいきます”みたいな」
Kenja「言い方は雑だけど、エネルギーの使い方を調整するって意味なら理解できる」
Gusha「でもさ、畳むのめんどくさいじゃん、濡れてるとき」
Kenja「わかる。水滴が残るし、手も濡れる」
Gusha「適当に巻くと、ビヨンって広がってくるじゃん。ベルト足りないみたいな」
Kenja「固定が甘いだけだね。ちゃんと巻けばいい」
Gusha「でも急いでるとさ、“もういいや!”ってバッグに突っ込むじゃん」
Kenja「そして中が濡れる。結果が見えてる行動だ」

Gusha「それでもさ、その場しのぎでなんとかなるのも、ちょっと好きなんだよね」
Kenja「合理的ではないけど、現実的ではある…か」
Gusha「あと、どこかに忘れるよね」
Kenja「それは単純に管理不足」
Gusha「でも、コンビニの傘立てにポツンと残ってるやつ見ると、“誰かの一日がここで途切れた”感じする」
Kenja「ロマンを乗せるな。置き忘れだよ」
Gusha「でも新しいの買うとさ、ちょっと嬉しいじゃん。軽くて、スッて開いて」
Kenja「技術進歩を感じる瞬間ではある」
Gusha「“今回はちゃんと使い切ろう”って思うんだけど、またどっかで忘れる」
Kenja「学習してないだけだな」
Gusha「でもさ、それでもまた買うじゃん。必要だから」
Kenja「必要性がある限り、再取得するのは合理的」
Gusha「なんかさ、完璧じゃないけど、何度でも手に取る感じがいいよね」
Kenja「……完全には同意しないけど、繰り返し使われる理由がある、という点は認める」
Gusha「でしょ。折りたたみ傘って、ちゃんとしてないけど、ちゃんと役に立つ」
Kenja「表現は相変わらず雑だが、言いたいことは少し見えてきた」
Gusha「だから人生」
Kenja「そこはまだ飛躍してる」
Gusha「でも、なんか似てない?」
Kenja「……似てる“部分もある”、くらいなら」
Gusha「あら?」
Kenja「私は風じゃないからな。けどまあ…次に雨が降ったら、少しだけ見方は変わるかもしれない」
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