それ、もう一人の自分じゃない?
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Gusha「この前さ、AIに『今日もう全部だるい』って打ったのよ」
Kenja「何してるんだよ。相談相手そこ?」
Gusha「そしたらさ、『まず水飲みましょう』って返ってきて」
Kenja「正論だな」
Gusha「なんか腹立ったんだよ。俺、小学校の保健室じゃないんだから」
Kenja「AIに情緒で負けてるじゃん」
Gusha「でも不思議なのが、そのあと本当に水飲んだの」
Kenja「飲んだんかい」
Gusha「で、ちょっと落ち着いて、『やること整理しようか』って言われてさ」
Kenja「まあ、AI得意そうだな」
Gusha「なんかさ、命令されてる感じじゃないのよ。横から机見てくる感じ」
Kenja「嫌な同僚みたいな表現だな」
Gusha「でも人間だとさ、『頑張れ』とか『甘えるな』とか混ざるじゃん」
Kenja「まあ感情乗るからな」
Gusha「AIって、ちょっと冷たいのに、妙に責めてこないのよ」
Kenja「それを優しさと言っていいのか悩むな」

Gusha「あとさ、俺『今日の晩飯どうしよう』って聞いたの」
Kenja「また食べ物か」
Gusha「そしたら『卵と冷凍うどんありますか?』って逆に聞かれて」
Kenja「会話成立してるな」
Gusha「なんか急に、“この人うちの冷蔵庫知ってる…”って怖くなった」
Kenja「人じゃないから安心しろ」
Gusha「でもさ、料理考える時間なくなるだけで、かなりラクなのよ。脳の変な疲れ減るっていうか」
Kenja「そこは分かる。決める回数って地味に体力使うしな」
Gusha「でしょ?俺、今まで『考える』って全部気合いだと思ってた」
Kenja「うん」
Gusha「でも違ったの。『考える前の渋滞』がしんどかった」
Kenja「……ああ、それはちょっと分かるかも」
Gusha「AIって、答え出すというより、頭の前に詰まってる変な車どかしてくれる感じ」
Kenja「急に例えが高速道路なんだよ」
Gusha「俺の脳、常にサービスエリア混んでるから」
Kenja「嫌な脳内だな」
Gusha「あと最近、メール書くのも手伝わせてる」
Kenja「便利そうではある」
Gusha「でもそのまま送ると、ちょっと“ちゃんとしてる人”になりすぎるのよ」
Kenja「AI文章あるあるだな」
Gusha「だから最後に俺が崩すの。『よろしくお願いいたします』を『助かります!』に変えたり」
Kenja「急に居酒屋の店長になるな」
Gusha「なんかさ、全部任せたいわけじゃないんだよな」
Kenja「ほう」
Gusha「下書きしてほしいの。人生の」
Kenja「……」
Gusha「ゼロから考えるの、毎日だと重いじゃん」
Kenja「まあな」
Gusha「でも最後は、自分で決めたいのよ。変な言い方だけど」
Kenja「いや、その感覚は結構大事かもな」
Gusha「でしょ?だからAIって、“全部やってくれる未来”じゃなくて」
Kenja「うん」
Gusha「“一人で全部やらなくていい”って感じなのかも」
Kenja「……お前、たまに急にちゃんとしたこと言うよな」
Gusha「今のAIかもしれん」
Kenja「怖っ」
Gusha「でもさ」
Kenja「まだあるのか」
Gusha「たまにAIに褒められると、普通にちょっとうれしい」
Kenja「そこは抗えよ」
Gusha「『いい視点ですね』とか言われると、“ですよね”ってなる」
Kenja「お前、承認欲求の受け取り先が未来すぎるんだよ」
Gusha「でもKenjaも、今ちょっと興味出てる顔してる」
Kenja「……いや、まあ」
Gusha「あら?」
Kenja「『考える前の渋滞』って表現は、ちょっと良かった」
Gusha「AIならもっと綺麗に言うけどね」
Kenja「あれれ?」
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